パパ募集掲示板

パパ募集掲示板は、まあいわゆるお金を支援してくれるビジネスパパを求めるものと言う認識に相違はなかろう。
ただ、そこで知り合ったハルカさんは本当にパパを求めていた。
「なかなかに婚活サイトは焦れったくてね」と、ハルカさんは2歳になる娘の写真を見せてくれた。
「今は親に預けているけど、やっぱり自分で育てたくて。でも、私にはお金がない!」
そんなわけで、パパ募集掲示板でパパ募集していたのだ。そして、あわよくば本当に娘さんのパパになってくれる男性と巡り合えたらなんて、本人曰く「淡い希望」も抱いているそうだ。
まあ、僕は娘さんのパパではなくて、ハルカさんのパパになりたいから募集に応じたわけで、残念ながら親子の面倒を見るような甲斐性はない。ただ、それは婚活サイトでも一緒で、お金になる分だけ即物的なパパ募集掲示板の方がいいのだ。
とは言え、本当に娘さんのパパになってやろう、と言う男なんて出会い系界隈の掲示板には存在しないだろうけど。
「もし相性ピッタリの男性と出会えたら、中出しさせてできちゃった婚しようかなと。そんな人とは巡り合っていないけどね」
お金をくれる人
そんな話を笑いながら僕にしてくるのだから、ハルカさんにとって僕はアウトオブ眼中なのだろう。もっとも、その方が気楽に付き合えていい。ハルカさんとは肉体関係なしの本当の親子のような関係を送っているのも、僕自身の割り切り方だ。
実は、僕はこの手の出会い系の出会いには懲りているところもある。一時期、ワリキリ交際していた女性がいて結構ハマったことがあり、その彼女から「中に出してもいいよ」と言われたことがある。しかし、さすがにその時は後腐れが怖くて回避してしまった。そして、それ以来、気まずくなって縁が切れたことがある。ワリキリで割り切れなかった僕の落ち度だ。
その話をすると「その彼女もパパに本気だったのかもね」と、ハルカさんからは言われた。
「私もワリキリで本気になっちゃった人がいたのよ。でも、中出しさせた途端、お腹の中に娘残して逃げられた」
ワリキリ交際で懲りているはずの僕とハルカさんが、こうしてパパ募集掲示板で再びワリキリに近いことをしているのも不思議な縁だ。
「そう言う人に出会えるまではよろしくね、パパ」と、ハルカさんは僕の手を握ってくれた。
僕はこれからもハルカさんを見守っていきたいと思う。いずれ、彼女の娘さんからも「パパ」と呼ばれそうな予感もあるのだけどね。
お金の無償支援
困った時に助けてくれる人